任意売却を始めるための前提条件

任意売却

任意売却を行うためには、基本的な前提条件が必要となります。

任意売却の前提条件とは?

①借入金(住宅ローンなど)を滞納していること
②期限の利益を喪失していること

…です。

これが、いわゆる、任意売却の必要前提条件となります。

任意売却の仕事をしていれば、周知の事実ではないかと思います。

…で、残念(?)なことに、この条件を踏まえていませんと、ほとんどの金融機関では、任意売却を認めてくれることはありません。(※例外もありますけども…。)

実際、任意売却をしようかどうか考え始め、初めてご相談される方々の中には、この前提条件を知って驚かれる方が、少なからずいらっしゃいます。
知らなかったイメージ
かくいう私自身も、任意売却の仕事を始める前までは、この条件のことを知りませんでした。(通常は、知っていること自体が、少ないと思われますが…。)

ちなみに、この条件を相談者の方に話しますと、結構、不思議に思われる方が多いのですが、実は、これには、ちゃんとした合理的な理由があります。

期限の利益を喪失していない状態

借入金(ローン)をきちんと支払っている状態、つまり、期限の利益を喪失していない状態ですと、いわゆる、金融機関が借入金の一括請求する根拠が発生いたしません。
(※参考『期限の利益を喪失するとは、どういう意味ですか?』)

つまり、期限の利益を喪失していない状態で、金融機関が不動産の売却を認める(勧める)というのは、不動産の価値に見合う請求を行うのと同視できるのでありまして、そのことは、とどのつまり、借入金の一括請求をするのと同じ状態だと言えるのであります。

で、結局は、最終的に、金銭消費貸借契約書上からすれば、貸主が不動産の売却を認めるのは、極めて非合理的(不釣り合い)である…と言えることにつながるのであります。

もちろん、これは、お金を借りた弱い借主の立場を保護することを目的としてあるものですので、借主が期限の利益を放棄すれば、売却を行うことは可能でしょうが、ただ、これは、社会通念上、あまり現実的ではないと私は思います。(※借主の弱い立場など、いろいろな意味におきまして…。)

任意売却を始めるにあたって留意事項

極端な話、任意売却をするために、わざわざローンを滞納しなければならないという状態が生じるのですが、このことは、一歩間違えると、ローンを返せるのに、返さないという事態になりかねず、ある種、注意が必要かと思います。

もちろん、任意売却を考え始めるほとんどの方は、ローンの支払いが苦しい方が通常ですので、このこと自体をあまり気にする必要はないのでしょうが…、

中には、意図的に任意売却をする方もいるのでありまして、これは、場合によれば、詐欺罪に相当する可能性もあります。

…というわけでありまして、結論としては、ローンの支払いの状況及び資金繰りの現状を勘案した上で、改めて任意売却をするかどうかを検討する必要があるのかと存じます。

まあ、何事も、手順を踏まえた節度ある対応が大事かと…。

任意売却の前提条件に思う私の雑感

前提条件を踏まえた上での任意売却は、基本的には、通常の不動産売却と変わらないような気も最近いたします。住宅金融支援機構に関わる任意売却は、ここ最近、特にそう思います。

困った顔の画像


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